« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »

2006年10月関西例会のお知らせ

「新体制下でどうなった芦屋市立美術博物館」

■日 時/平成18年10月13日(金)19:00~21:00 (開場は18:30~)

■会 場/芦屋市民センター403室(芦屋市業平町8-24/℡0797-31-4995)

■報告者/明尾圭造さん(芦屋市立美術博物館 学芸課長)

■内 容/
 芦屋市立美術博物館はこの4月から新しい運営体制がスタートしました。
 新しい運営体制の内容について、その現状と課題を明尾圭造さんにお話いただきます。
 同館は平成15年に財政難のため民間委託を模索し始め、委託先が見つからない場合は売却か休館する方針を発表して、公立美術館の売却、休館という前代未聞の事態を招いて、各方面に大きな波紋が起こりました。博問研でも平成16年に2月関西例会で渦中の河崎晃一さん(当時の同館・学芸課長)に当時の状況について報告をいただきました。
 明尾さんは当時から河崎さんと同館におられ、その後、河崎さんが兵庫県立美術館に移動された後も同館におられていますので、この経緯のすべてをご存知の方です。同館はその後どうなったの?という私たちの胸にくすぶり続けている心配や疑問を晴らしていただく機会にします。

■交 通/JR「芦屋」・阪急「芦屋川」・阪神「芦屋」各駅より徒歩5分

■申込み/10月6日(金)までに、e-mailで、「例会参加希望」「お名前」「所属(勤務先・所属校など)」「連絡先(メールアドレス・ファックス・電話番号・住所など)「会員・非会員の別」を明記のうえ事務局あてお申込みください。

|

2006年9月信州例会の報告

  2006年9月信州例会は、6名の参加のもと開催されました。

Kanbara1

1日目。
嬬恋村郷土資料館。
天明の浅間焼けで全滅に近い被害にあった鎌原村の発掘遺物や地場産品のキャベツの展示などがあります。

Kanbara2

資料館横にある鎌原観音堂。

Kanbara3 

土石流れで半ばまで埋まった石段。周囲には数多くの石碑があります。

Kanbara4

地下5mで折り重なった状態で二人の遺体が発掘された有名な階段。

Kanbara5

階段は橋の下、土中へと続いています。

Kanbara6

観音堂にも発掘された遺物や先ほどの遺体の再現頭部の写真が置かれていました。


続いて、五郎兵衛記念館。

Gorobee1

「(財)信州農村開発史研究所」「佐久市浅科人権文化センター」との3枚看板。

Gorobee2

春原邦江館長から五郎兵衛用水の概要や用水開削に功績のあった市川五郎兵衛などについて説明をいただきました。

Gorobee3_1

展示室には用水関連の古文書や民具。
被差別部落に関する古文書も収蔵していることから、その一部が展示されています。

Gorobee4

子どもたちが作った五郎兵衛用水史の解説もあります。

Gorobee5

多数の古文書を収蔵している(らしい)別棟が裏手にあります。

ここからは五郎兵衛用水のフィールドワーク。

Gorobee6

資料館近くの市川五郎兵衛の墓。


Gorobee7

近代的に改修された後の用水を見学。
田んぼより用水の水面のほうが高いのが特徴。

Gorobee8

現在の用水沿いを歩く参加者。
とても美味との「五郎兵衛米」もすくすくと育っています。

Gorobee9

改修前の用水跡。
水は流れていませんが、溝だけが残り、標識が立っていました。

Gorobee10

ブロック擁壁が用水跡に沿って湾曲しています。

Gorobee11

「つぎせぎ跡」(盛り土を利用した用水路)の石碑。

Gorobee12

浅科湖の先に見える資料館。
改修前後の用水を辿り歩くこと2時間ちょっとの行程でした。

2日目。
黒耀石体験ミュージアム。同館の大竹幸恵学芸員から事業概要や館内の説明をしていただきました。

Kokuyo1

研究展開や将来の拡充を見越して、パネルにマグネットを使用したり、その裏側が活用できるようになっているとのこと。

Kokuyo2

遺跡、遺物、かかわる人の順に展示室は構成されています。遺跡ゾーンでは現地からの剥ぎ取り標本があります。

Kokuyo3

遺跡から遺物への橋渡しの展示。

Kokuyo4

まるで黒耀石が宝石のように並べられています。

Kokuyo5

そして、遺物、石器づくりと流通に関する展示と続きます。

Kokuyo6_1

町内の考古学者やミュージアム建設の原動力となった町勢概要など地域との繋がりを見せる展示も。

Kokuyo7

その一方で世界とのつながりを意識させる地図も。世界との繋がりを意識した活動の実績もあり、まさにグローカル。

Kokuyo8

大きな体験学習スペースがあり、黒耀石の鏃や骨格器のネックレスなど様々なメニューが用意されています。

Kokuyo9

当日は林間学校で来ていた子どもたちが思い思いにものづくりにふけっていました。

Kokuyo10

ミュージアムショップのグッズや体験学習の教材は、すべて地域の女性による手作りです。

Kokuyo11

ミュージアムショップ奥には工房があります。
同館の設計段階から、実際の事業運営や収納に至るまで、彼女たちの知恵や意見が生かされているとのこと。


少し山登りして、鷹山遺跡群へ。

Kokuyo12

標識も設置され、初心者にもわかりやすくなっています。

Kokuyo13_1

この青いビニールシートで覆われている採掘址から館にある剥ぎ取り標本は作成されています。

Kokuyo14

隣の採掘址は竪穴が開いたままで劣化が著しい状態です。
遺跡の適切な保存も今後の重要な課題とのことでした。

<参加できなかった方のために>

~この例会の趣旨について~

http://museum.cocolog-nifty.com/hakumonken/2006/08/20069_e2c5.html

~見学するには~

ご参加いただけなかった方もぜひお出かけください。

嬬恋村郷土資料館
http://www.vill.tsumagoi.gunma.jp/siryoukan/index.htm

五郎兵衛記念館
http://www.city.saku.nagano.jp/kankou/shinaimeguri/asashina.htm#gorobe

黒耀石体験ミュージアム
http://www.town.nagawa.nagano.jp/hoshikuzu/

~こちらの参考文献も~

<嬬恋村郷土資料館>
浅間山麓埋没村落総合調査会 /東京新聞 1980『嬬恋・日本のポンペイ』東京新聞出版局
清水寥人『緑よみがえった鎌原』1982 あさを社
嬬恋村教育委員会 1994『埋没村落鎌原村発掘調査概報』

<五郎兵衛記念館>
斎藤洋一1994「砥石の生産・販売と被差別部落-五郎兵衛用水の掘貫を掘ったのは誰か-」『東日本の近世部落の生業と役割』東日本部落解放研究所編 明石書店
斎藤洋一1987『五郎兵衛新田と被差別部落』三一書房
川元祥一1990『希望の草原 五郎兵衛用水物語』財・信州農村開発史研究所
高野昭之助1993「信州の最後の闘いの中で-長野県・浅科村の部落の歴史をとりもどす闘い」『東日本の被差別部落-現状と課題-』東日本部落解放研究所編 明石書店

<黒耀石体験ミュージアム>
長門町立黒耀石体験ミュージアム編2004『黒耀石の原産地を探る・鷹山遺跡群』新泉社



Omake_1

黒耀石体験ミュージアムで、道普請のために集まった友の会の方にシカ汁をご馳走になりました。
とてもおいしかったです。

| | コメント (0)

« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »