2007年9月信州例会の報告(その1)
2007年9月信州例会は、11名(うち初日のみ参加2名)の参加のもと開催されました。
第1日目(松代大本営・「れきみちの家」~象山地下壕)
「れきみちの家」は象山地下壕から歩いて数分の場所にあります。
長野俊英高校郷土研究班の副顧問である勝田先生と3名の部員の方々に対応していただきました。
先生の左手には郷土研究班の活動年表、上部には活動の写真が展示されています。
「れきみちの家」では勝田先生から、松代大本営やその研究活動の概要について説明いただきました。
勝田先生はなんと郷土研究班のOB。
これまでの活動のなかで集められた「もの」資料。
住民の方から譲っていただいたものが多くあります。
展示室の中央には先輩部員が製作した「平和祈念館模型」ですが、残念ながら実現には到っていません。
「れきみちの家」は、活動開始当時からの顧問である土屋教頭が私財を投じて建設された博物館です。
地下壕工事に従事した「朝鮮人」の方々がいかに多かったかと実感するために作成された『7千人の朝鮮人のイラスト』。
大本営建設のために強制立ち退きさせられた西条地区の住宅地図を再現する調査や、強制立ち退きの模擬体験など、班の活動は多岐にわたっています。
22年にわたる蓄積が記されている30冊の冊子。
聞き取り証言が120余名分も収められています。
資料展示室は必ずしも広くはありませんが、住民の方々の理解を得ながら進めている郷土研究班の着実な歩みと活動の蓄積の厚みを実感しました。
れきみちの家から少し歩いて、象山地下壕の入り口へ。地下壕自体は長野市観光課が管理しています。
地下壕内では、数カ所で部員の方々から説明を受けました。
手書きの図や写真などを使って、わかりやすく説明してくれます。
班活動で得た証言をもとに、建設中の悲惨な事故についても語ってくれました。
掘った後の土砂(ズリ)は東京の道路工事等に利用されたとの説明。
解説台本は、班内で代々引き継がれているものを微修正しながら使っているとのこと。

未公開部分に書かれた文字や絵の写真のパネル。
パネル自体は市が設置したものですが、資料で補足してわかりやすく説明してくれました。
トロッコの枕木跡の前での説明。
枕木部分が凹んでいる状態の解釈について、研究が進むにつれて変わってきたことを織り交ぜながら解説してくれました。
部員のみなさんの説明は大変素晴らしく、たまたま居合わせた他の訪問者も熱心に聞き入っていました。
なお、帰りがけに「もうひとつの歴史館・松代」にも立ち寄りました。
<参加できなかった方のために>
~この例会の趣旨について~
http://museum.cocolog-nifty.com/hakumonken/2007/09/post_8cfc.html
~見学するには~
ご参加いただけなかった方もぜひお出かけください。
れきみちの家
http://homepage3.nifty.com/matsushiro_rekimichi/index.html
長野俊英高等学校(ホーム>学校生活>部活紹介>郷土研究部)
http://shinonoi-gakuen.ac.jp/nagano-shun_ei/index.htm
松代は古くからの街並みがのこり、「エコール・ド・まつしろ」という文化財を生かした街づくりも行われています。
館名の「れきみち」とは、文化財を結ぶ道路で館の前を通っている「歴史的道すじ」の略称です。
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