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2008年9月例会の報告

2008年9月関西例会は、1日目14名、2日目7名(うち午前のみ1名)の参加のもと開催されました。

第1日目(大阪府立狭山池博物館)


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最初に狭山池博物館学芸員の阪田育功さんから展示解説をしていただきました。
古代の土木技術である敷葉工法について説明を受けているところ。

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剥ぎ取りと保存処理された土ブロックによって移築された狭山池の堤。
高さ15.4m、底幅62mと大きさに圧倒されるだけでなく、古くからたびたび改築された痕跡を直に確かめることができる優れたものです。



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堤の下には出土した飛鳥・奈良時代、江戸時代の樋も展示されています。


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改築に携わった行基や重源たちも紹介されています。


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木製枠工などの出土物や石樋の復元、パネルやジオラマなど多様な手法によって狭山池の歴史について様々な角度から紹介しています。

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思わず見上げてしまう巨大な取水塔が保存、展示されています。


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狭山池のかんがい地域の歴史的変遷を古文書をもとに再現したジオラマもあります。


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展示解説のあと、「行政改革と博物館-大阪博物館問題でみえてきたもの-」をテーマにミニシンポジウムを行いました。
阪田さんからは現在の大阪府の行革の実際や現場での動向、その間の存続運動、それらを踏まえた問題の捉え方や今後の展望、取り組みについてご報告いただきました。
引き続き、金原会員から全国的に進んでいるNPM型行財政改革が博物館に与えている影響やそれに向けた対応について報告するとともに、武川会員は関東近県での事例を中心に文化財行政の視点から行革の問題を発表しました。
参加された府の文化財関係者のみなさんからコメントをいただくこともでき、活発な意見交換がなされました。

第2日目(大阪府立泉北考古資料館~国立民族学博物館~大阪府立国際児童文学館)

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泉北ニュータウンの大蓮公園内にある大阪府立泉北考古資料館へ。

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ニュータウンの建設に伴って多数の須恵器の窯が発掘されました。
発掘された須恵器が中心に取り上げられている展示室です。

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須恵器のみならず、大阪府内の出土品による通史展示になっていました。


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実物の須恵器を利用した土器の接合体験ができるコーナーがありました。



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移動途中、昼食を兼ねて国立民族学博物館に立ち寄りました。レストランでは企画展に合わせたメニューも。



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大阪府立国際児童文学館は、万博公園の池の畔にあります。

見学ツアーは45分ほどで、閉架の収蔵庫内を中心に説明を受けながら館内を回りました。我々も含めて20名程度参加する盛況ぶりでした。
2万冊が並ぶこども室は、子どもはもちろんのこと、多数の大人で賑わっていました。書庫は4階建てで児童図書、雑誌、関連研究書などがところ狭しと並んでいました。閲覧室では数名の方が資料を閲覧していました。
マンガ雑誌からライトノベルまで図書館ではあまり収集しない資料も多数収蔵されていました。現在では評価が定まっていなくても、次の世代には必要になることもあると見込んでとのことでした。
また、帯から箱、付録まですべて保管されています。この方針が出版社に評価されて、寄贈本が集まっているとのことでした。
エントランスには、同館の統合に反対する各界からの応援メッセージが掲示してありました。


<参加できなかった方のために>

~この例会の趣旨について~

http://museum.cocolog-nifty.com/hakumonken/2008/09/2008-acb1.html

~見学するには~

ご参加いただけなかった方もぜひお出かけください。

大阪府立狭山池博物館
http://www.sayamaikehaku.osakasayama.osaka.jp/

大阪府立泉北考古資料館
http://www.pref.osaka.jp/bunkazaihogo/senboku.html

大阪府立国際児童文学館
http://www.iiclo.or.jp/

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泉北考古資料館の近くには同じく運営見直し論議の俎上に挙がった大型児童館「ビッグバン」も。

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